-
『Letters home』ジョナス&アドルファス・メカス/Jonas and Adolfas Mekas
¥7,590
SOLD OUT
☁Books and Modern HP☁ https://booksandmodern.com https://booksandmodern.com/gallery/1375/ ☁リトアニアより、最新ジョナス・メカス関連書籍『Letters home』(初版2000部限定)が届きました。☁ 新刊『Letters home』は、『JONAS IR ADOLFAS/ Gyvenimo lai(š)kai(ジョナスとアドルファス──人生)』(2020年)の英語版。 故郷への手紙、手紙の帰る場所というタイトルは本の内容をよりストレートに表現している。 リトアニア語版のプロローグは、ケスタス・ピクナス(Kestas Pikunas/編集・ディレクター)のテキストだったが、英語版のプロローグはブルース・エルダー(R.Bruce Elder/メカス兄弟と活動をともにした映画作家・評論家)の寄稿を得た。 「実はリトアニア語版製作の際、より完全な形でメカス兄弟のメッセージを伝える本にするという意味で、編集者の私のテキストを入れることに迷いがあった」と言うピクナス。 英語版はプロローグがメカスと同時代の映画人のテキストになったことで、よりメッセージが伝わりやすい構成になっている。全体ではプロローグの他、中程の2ページで写真の差し替えがあるが、基本的にコンテンツの変更はない。 2017年以降、ジョナス・メカス本人からビルジャイ図書館に寄贈された膨大な資料(写真、手紙、印刷物)をもとに生まれた、ヨーロッパ史のみならず米国のインディペンデント映画史を知る一級の資料であり、戦争の歴史に翻弄された家族のアルバムとも言える本書。 「手紙と写真の間に挿入されているジョナス・メカスのテキストは、2015年に別の企画でメカスが書き送ってくれたもので、この本ではその文章を引用して手紙や写真に命を吹き込んでいます。 製作過程ではメカス家の人々から多大な協力を得て、事実にもとづいた完全な物語にできたと思う。リマ・メカス(Rima Mekaite ジョナスとアドルファスの姪)には正確を期するための検証で助けられました」(ピクナス)。 ジョナスとアドルファスの人生の旅路をプライベートな写真と直筆の手紙で俯瞰する唯一無二の一冊。ジョナス・メカスの作家人生を支えた妻であり、二人の子どもの母であり写真家のホリス・メルトン撮影の写真も多数収録されている。 ■『Letters home』 2021年11月刊 英語/初版2000部 発行:Post Scriptum. Littera(リトアニア) 編集:Kestas Pikunas ページ:320ページ サイズ:タテ280㎜×ヨコ230㎜ ※1 本書は無線綴じの80折をペーパーナイフ(カッターナイフ)等で切り開いて320ページとなる仕様(リトアニア語版ショップページ https://shop.booksandmodern.com/items/38905275 写真3参照)。 ※2 本書は発行元であるリトアニアから直接納品された未開封の新品ですが最小限の輸送ダメージがある場合があります。ご了解の上ご購入ください。 ■Jonas Mekas ジョナス・メカス(1922−2019) リトアニア生まれの詩人、映画作家。独立系、前衛、実験映画の保存、上映を目的とするアンソロジー・フィルム・アーカイブズ(Anthology Film Archive, New York, 1970−)の設立者。 1960年代の米国の現代アートの潮流、フルクサス運動の中心人物のひとり。 ■Adolfas Mekas アドルファス・メカス(1925−2011) リトアニア生まれの映画作家、作家、編集者、俳優、教育者。1960年代の米国の現代アートの潮流、フルクサス運動の中心人物のひとり。バート大学(ニューヨーク。1971年に映画学科創設し2007年まで教鞭を執る)他、多くの教育機関で講師を務めた。
-
『フローズン・フィルム・フレームズ 静止した映画』ジョナス・メカス
¥2,200
SOLD OUT
☁Books and Modern HP☁ https://booksandmodern.com https://booksandmodern.com/gallery/1375/ ■『フローズン・フィルム・フレームズ 静止した映画』 1997年初版発行 著者:ジョナス・メカス 訳者:木下哲夫 発行:河出書房新社 編集:フォトプラネット ページ:126ページ サイズ:縦19.5㎝×横13.5㎝×厚さ1.5㎝ 「フローズン・フィルム・フレームズ」とは、映像を撮影した16㎜フィルムから起こしたプリント作品です。 これは木下哲夫氏(メカス著作の多くの翻訳を手掛ける)、綿貫不二夫氏(ギャラリー「ときの忘れもの」オーナー)とともに考案された形態で、日本とメカスの深い関係から生まれた表現と言えるでしょう。 味わい深く幸福な余韻を残す映画の多くが、ストーリーや演出とは別次元の、映像の魅力によるという事実(美しい画像の連続がもたらすある種の陶酔)を裏付けるかのように、これらのプリントは「完璧なフレーミング」と「映画的な物語性」が相乗して、見る人の想像力をかき立てます。 フローズン・フィルム・フレームズは、まさにメカス独自の写真表現と言える作品群です。 この本には、その「フローズン・フィルム・フレームズ」の作例と、背景と重なるテーマに触れた日記や、日本との出会い、メカスの半生が綴られています。 また、巻末の「編者あとがき」には、以下のように記されています。 「本書はそれぞれ出典を異にするいくつかのパートから構成されている。 内容的にはその作品の根を育んだリトアニア時代から、まったく新しいジャンルを切り拓いた近年の作品まで、また日記、対話、エッセイという異なるスタイルの言葉を通して、多様な角度からジョナス・メカスの世界に触れていただければ…」。 この言葉のとおり、90年代当時のメカスの世界、メカスが自身を振り返って語る言葉に触れる一冊です。 ※ 本書編集は八角聡仁(やすみ・あきひと)氏による。 (巻末クレジット不掲載のため各方面に確認しました)。
-
『ジョナス・メカス詩集』
¥3,300
SOLD OUT
☁Books and Modern HP☁ https://booksandmodern.com https://booksandmodern.com/gallery/1375/ ■『ジョナス・メカス詩集』 2019年6月初版発行 著者:ジョナス・メカス 訳者:村田郁夫 発行:書肆山田 ページ:292ページ サイズ:縦19.5㎝×横13㎝×厚さ2.5㎝ 2019年、1月に亡くなったジョナス・メカスを追悼するかたちで6月に刊行された詩集。 メカスの詩は散文的なので、詩を読み慣れていない読者にも小説を読むように(メカスの独白を聞くように)読むことができる。 また、訳者ほかメカスと親交の深かった作家4名の書き下ろしの解説、随筆、詩が収録されており、メカスを知る上で貴重な1冊。 書肆山田より1996年に刊行され絶版となっていたメカスの詩集『セメニシュケイの牧歌』と『森の中で』が合わせて収録されている。 『セメニシュケイの牧歌』(メカスが難民収容所にいた1948年、ドイツ・テュービンゲンにて刊行)は、メカスの幸福な少年時代の日々とそれを育んだ自然、田園風景を「永遠に失われた楽園」として切なく詠った、目の前に北欧の緑が広がるような作品。 『森の中で』(1967年作)は、祖国リトアニアに過酷な運命を強いた「ヨーロッパ」を糾弾するかのような哀切さをたたえた作品。 詩の最後部には「ここから、始まる、広大な森と荒野が、そして、暗闇と静寂だけが私を待っている」、とあり、この詩を書き終えて、メカスはそれまで撮りためていた日記的な映像を作品として公開するに至った、という見方(解説:鈴木志郎康氏記述)もされている。 本書後半の解説には、 ●言語学者で訳者の村田郁夫氏の丁寧な作品論(時代背景、リトアニアの文化やメカスの故郷の風物、人物の関係、翻訳秘話を含む)や、 ●詩人で映画作家の鈴木志郎康氏の、人間メカスを鋭く分析した作家論、 ●翻訳家の木下哲夫氏の「たえず遠ざかり、帰らぬもののために」という、メカスの詩の言葉を引用した随筆と、 ●詩人の吉増剛造氏の追悼の詩と文が収録されている。